因島

因島
INNOSHIMA Island 2005.jpg
所在地 日本広島県
所在海域 瀬戸内海燧灘
座標 北緯34度19分19秒
東経133度10分27秒
面積 33.73 km²
海岸線長 126 km
最高標高 243 m
Project.svgプロジェクト 地形
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海側から見た因島市街中心部
因島土生港ターミナル
因島郵便局前。商店が立ち並ぶ
因島土生港ターミナル前
因島総合病院
因島北部・重井港と除虫菊

因島(いんのしま)は、広島県尾道市に属する、日本である。かつては因島市として独立していた。廃藩置県前は備後国に属する島。

島名の由来

伝承では、神功皇后の乗った船がこの島に立ち寄った際に、陸から多くの犬が吼えて困ったので皇后が「犬の島」と名づけ、それがなまって「インの島」になったとも、平安時代に島が院領だったことから「院の島」が「因の島」になったとも、|細島に島の前面が隠されているので「隠の島」から「因の島」になったとも言われている[1]。なお、10世紀ころに源順(みなもとのしたごう)が編纂した「和名類聚抄(わみょうるいじょうしょう)」には印乃之蔓(いんのしま)と記載があり、発音は現在と同じである。

名所・旧跡

鼻地蔵

周防の高橋蔵人の娘で琴の名演奏者が、許婚に会いに都へ上る途中、この島を占拠する海賊(村上水軍)の金山亦兵衛康時の部下に囚われた。娘は、琴の音を海賊どもに聞かせたところ、その音に感じ入った海賊たちに命を助けられる。島の海賊の首領の康時は娘の琴の音だけでなく娘に恋慕し妾になることを要求するが、娘は許婚がいると拒絶した。それを恨んだ康時は娘の殺害を命じた。娘は最後の時に一曲かなで琴との別れを惜しむ。娘が曲を終えると、我に返った海賊たちは康時の命令を実行した。琴は娘の死の証に康時の館に運ばれた。琴は娘のむごたらしい殺され方を哀れんで、夜な夜な鳴り響いた。そのため、琴は壊されたが、それでも琴の音は城の中で聞こえた。他人の命をなんとも思わない海賊の泰時だったが、琴の音にただただ怯える彼の部下や彼の家族とは、別の気持ちに苛まれた。それは自らも尺八を奏でる康時が、自分のもっとも大切なものを、短気にも自らで摘み取ってしまった事への後悔であった。康時は、そこで自然石を娘の生前の姿の浮き彫りを施した地蔵を建立し、僧侶を呼んで供養したという。のちに、鼻地蔵は女性の願いならばなんでもかなえてくれ、特に恋の願いにご利益のある地蔵として、参拝者が願いを秘めて島外からも訪れ、地蔵に願をかける姿が今日まで続く[2]

交通

道路

西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の因島北インターチェンジ因島南インターチェンジがあり、因島大橋向島と、生口橋生口島とつながっている。
因島北インターチェンジは尾道方面、因島南インターチェンジは生口島方面へのハーフインターチェンジであり、両インターチェンジ間での利用はできない。
因島大橋の上側は自動車専用道、下側にはバイク・自転車専用道が通っている(通行料50円)。
因島北インターチェンジから尾道駅までバスが通っている。所要時間は30分(道路状況による)。

航路

島の南西部に土生港があり、弓削島生名島岩城島など近隣の島嶼とのフェリー航路がある。西瀬戸自動車道開通以前は、尾道港今治港とのフェリー航路も開設されていた。
  • 尾道 - 因島(金山・土生港) - 生名島(立石) - 弓削:快速船(瀬戸内クルージング)
  • 尾道 - 因島(重井港) - 佐木島(須ノ上) - 生口島(沢港・瀬戸田港):快速船(瀬戸内クルージング)
  • 因島(土生港・重井港) - 佐木島(鷺港) - 三原:快速船/フェリー(土生商船)
  • 因島(重井港) - 細島(細):フェリー(尾道市公営渡船)
  • 因島(金山) - 生口島(赤崎港):フェリー(三光汽船)
  • 因島(土生港) - 岩城島(長江港):フェリー(長江フェリー、岩城汽船、因島海運)
  • 因島(土生港) - 豊島 - 高井神島 - 魚島:快速船(上島町営)
  • 因島(土生港) - 生名 - 弓削 - 佐島 - 岩城 - 伯方島(木浦) - 大島(友浦) - 今治:快速船(芸予汽船)
  • 因島(長崎桟橋) - 生名島(立石港):フェリー(生名公営渡船)
  • 因島(長崎桟橋) - 弓削(弓削港):フェリー(弓削汽船)
  • 因島(海老渡) - 弓削(上弓削):フェリー(家老渡フェリー汽船)

出身者

出典

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  1. ^ 福田広博治・山内真治「いんのしまの民話と伝承」 因島ジャーナル
  2. ^ 福田広博治・山内真治「いんのしまの民話と伝承 <鼻地蔵>」因島ジャーナル ほか

関連項目