津市図書館

Japanese Map symbol (Library) w.svg 津市図書館【全体用】
Tsu City Library
施設情報
正式名称 津市図書館
前身 津市図書館、久居市図書館ほか
専門分野 総合
事業主体 津市
管理運営 津市教育委員会
延床面積 10,642[1] m2
開館 2006年(平成18年)1月1日
所在地

三重県津市に9館2室

津市図書館の位置(三重県内)
津
津市図書館
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津市図書館
津市図書館
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津市図書館
統計・組織情報
蔵書数 1,070,953冊(2014年度[1]時点)
貸出数 1,338,645冊(2014年度[2]
年運営費 381,805千円(2015年度[1]
条例 津市図書館の設置及び管理に関する条例(平成18年1月1日津市条例第243号)
職員数 83人(2014年度現在[1]
公式サイト www.library.city.tsu.mie.jp/
備考 統計は9館2室の合計値。
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津市図書館(つしとしょかん)は三重県津市公立図書館である。津市は2006年(平成18年)1月1日に10市町村が合併して発足し[3]、これらの市町村が設置していた9つの図書館と2つの図書室を統合して発足した[4]

図書館・図書室一覧

図書館名 所在 開設[5] 蔵書数(冊、2011年度)[6] 床面積m2
津図書館 津市西丸之内23-1
津リージョンプラザ1・2階
1987年8月 362,968 3,090
津図書館美杉図書室 津市美杉町八知5580-2
津市美杉総合文化センター1階
1972年10月 7,512 48
久居ふるさと文学館 津市久居東鷹跡町2-3 1993年4月 166,818 2,030
久居ふるさと文学館ポルタひさいふれあい図書室 津市久居新町3006
久居駅ビル「ポルタひさい」3階
1998年8月 10,056 201
河芸図書館 津市河芸町浜田782 1987年11月 90,114 1,399
芸濃図書館 津市芸濃町椋本6824
芸濃総合文化センター1階
1997年4月 64,360 1,399
美里図書館 津市美里町三郷51-3
美里文化センター1階
1995年7月 36,975 153
安濃図書館 津市安濃町東観音寺418
サンヒルズ安濃1・2階
1996年7月 92,367 1,017
きらめき図書館 津市香良洲町2167
サンデルタ香良洲1階
1994年9月 42,209 432
一志図書館 津市一志町井関1792
とことめの里一志内
1997年7月 91,337 782
うぐいす図書館 津市白山町二本木1139-2
白山総合文化センター内
2004年11月 76,753 1,030

歴史

現行の津市域には1911年(明治44年)に安濃郡庁を利用して安濃郡立図書館が4月に、一志郡久居町に一志郡教育会付属図書館が10月に相次いで開館しているが、これらは津市図書館の前身とはなっていない[7]第二次世界大戦を前後して三重県では数多くの市町村立図書館が設置されてきたが、1937年(昭和12年)に三重県立図書館が仮開館していた津市と周辺町村では市町村立図書館の設置の動きは鈍く[7]、現行の津市図書館につながるもので最も早く開館したのは、美杉村1972年(昭和47年)10月に設置した図書室であった[8]。その後、1987年(昭和62年)から2004年(平成16年)にかけて、合併前の10市町村すべてに市町村立の図書館・図書室が開設された[4][8]

2006年(平成18年)1月1日、旧津市、久居市安芸郡河芸町芸濃町安濃町美里村、一志郡香良洲町一志町白山町・美杉村が合併して新しい津市が発足[3]、これらの市町村が設置していた図書館・図書室を引き継いで津市図書館が発足した[4]2007年(平成19年)4月1日には「津市図書館運営に関する基本方針」が公表され、市内の9館2室を一体的に運営する新たな方針が示された[4]

利用案内

津市図書館の蔵書であればどの図書館・図書室でも返却できる。ただし、相互貸借資料と視聴覚資料は借りた図書館・図書室で返却する必要がある。

  • 開館時間:図書館・図書室により異なる
  • 休館日:火曜日、館内整理日(毎月最終木曜日)、特別整理期間、年末年始
  • 貸出制限:津市に在住・通勤・通学している者。図書利用カードは全館共通。
  • 貸出可能点数:図書、視聴覚資料合わせて10点(ただし視聴覚資料は2点まで)
  • 貸出可能期間:15日間(延長は1回のみ可能)
  • 予約、リクエスト、団体貸出可能。

津図書館

Japanese Map symbol (Library) w.svg 津図書館
Tsu Region Plaza 20090920.jpg
津図書館のある津リージョンプラザ
施設情報
正式名称 津市津図書館
前身 津市図書館
専門分野 総合
事業主体 津市
管理運営 津市教育委員会
延床面積 3,090[1] m2
開館 1987年(昭和62年)8月
所在地 514-8611
三重県津市西丸之内23番1号 津リージョンプラザ1・2階
位置 北緯34度43分7.8秒 東経136度30分18.1秒 / 北緯34.718833度 東経136.505028度 / 34.718833; 136.505028座標: 北緯34度43分7.8秒 東経136度30分18.1秒 / 北緯34.718833度 東経136.505028度 / 34.718833; 136.505028
ISIL JP-1002004
統計・組織情報
蔵書数 376,755冊(2014年度[1]時点)
貸出数 585,404冊(2014年度[2]
年運営費 316,471千円(2015年度[1]
職員数 27人(2014年度現在[1]
公式サイト 津図書館
備考 統計に美杉図書室の値を含まない。
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津図書館の入り口

津市津図書館(つしつとしょかん)は、三重県津市西丸之内23番1号の津リージョンプラザ1・2階にある[1]近鉄名古屋線津新町駅から徒歩9分のところにある[10]。分室として、美杉町八知に美杉図書室を置く[11]。「津市図書館の設置及び管理に関する条例」上は他の図書館と同じ扱いである[11]が、図書館予算が他館の10倍以上与えられ[1]、館長、図書事務長、図書館管理担当・奉仕担当と内部で業務分掌がある[12]など、津市の中心的な図書館として機能する。

開館時間は9時から19時(土日祝日は17時まで)である[1]。2014年(平成26年)度時点の視聴覚資料数は8,334点である[13]。毎週木曜日土曜日幼児・小学生対象の「おはなし会」、第2・4木曜日に乳児と保護者対象の「ちいさなおともだちのおはなしかい」を開催する[14]。また各種講座・講演会を視聴覚室で開いている[15][16]。2015年(平成27年)現在、「マザーグース」、「おはなしのたね」、「ききゅう船」、「ポップコーン」の4団体がストーリーテリングのボランティアを行っている[17]

津図書館の歴史

開館前史(-1974)

1909年(明治42年)に安濃郡建部村塔世村が津市に編入された際に、報償金で図書館を設置することを議決し、翌1910年(明治43年)に安濃郡会で郡立図書館の設立を議論、1911年(明治44年)4月1日に新町大字古河にあった安濃郡庁内に安濃郡立図書館が開館した[18]1912年(明治45年/大正元年)時点の蔵書数は866冊(うち洋書2冊)、閲覧者数1,020人で、1921年(大正10年)には蔵書数2,317冊、閲覧者数1,470冊に増えた[19]。しかし郡制の廃止により、1922年(大正11年)に安濃郡農会図書館に移行した[20]。その後の動向は不明で、1937年(昭和12年)度末の三重県内の図書館一覧には安濃郡農会図書館は掲載されていない[21]

1960年代当時の津市には、中央公民館、一身田公民館、白塚公民館の3つの公民館があり、一身田公民館には図書室が設けられていた[22]。一身田公民館図書室は1966年(昭和41年)時点で1,600冊を所蔵していたが、図書購入費が不足していたため、三重県立図書館の貸出文庫から毎月図書を借り受けて不足分を補っていた[23]。白塚公民館に図書室はなかったが、同時点で325冊を所蔵していた[24]

図書館の設置運動(1974-1987)

津市立図書館設立実行委員会(以下、「実行委員会」)は、毎月例会を開いて図書館整備について研究し、市立図書館設置を求める5,600人の市民の署名を集めて1974年(昭和49年)12月2日に津市議会に提出した[25]。市議会はこれを採択し、実行委員会は四日市市立図書館名古屋市の瑞穂図書館・名東図書館といった先進図書館の見学を通して知見を高め、自作のジャンボ絵本を公園などで読み聞かせすることで一般市民の図書館への関心の高揚を図り、市民に図書の寄贈を求め、街頭に「バクの箱」という名の寄贈図書受け入れ箱を設置した[26]。この活動はNHKでたびたび放映され、新聞の地方版で大きく取り上げられたことから多くの市民の知ることとなり、市議会は1975年(昭和50年)3月議会で、同年の予算に図書館設置の調査費40万円と図書費100万円を計上した[26]。県立図書館があるのに今さら市立図書館を造る必要があるのか、という意見を持つ市民も中にはいたが、実行委員会では都道府県立図書館と市立図書館の役割の違いなどを丁寧に説き、必要性を訴えた[25]

購入された図書は津市中央公民館に配架され、1975年(昭和50年)8月2日に中央公民館は巡回文庫を開始した[26]1976年(昭和51年)には三重国体事務局跡を巡回文庫室に充当し、中央公民館から図書を移動した[27]。当時の津市は市役所の建設を控えていたことから、巡回文庫の利用状況を見ながら図書館設置の是非を検討した[28]。津市による巡回文庫の開始により、県立図書館は移動図書館の津市内での運行を取りやめ、県内他地域に移した[28]。巡回文庫により、津市民による県立図書館の貸出文庫の利用は減少したものの、巡回文庫で読書習慣を身に付けた児童が直接県立図書館へ本を借りに行くようになった[28]1981年(昭和56年)には津市が移動図書館「ちどり号」を導入した[29]

開館後(1987-)

上述のように図書館設置の下準備を整えた津市は、1987年(昭和62年)8月に約8万冊を保有する津市図書館を、同年5月に竣工した津リージョンプラザ内に開館した[30]。開館当時の津市図書館は当時の津市民だけでなく、周辺市町村[注 1]の住民も利用対象とする広域図書館としての役割を担っていた[30]。ところが津市図書館の後を追うように周辺市町村でも市町村立図書館の開館が相次いだため、軌道修正が検討されるようになっていった[29]

1994年(平成6年)度の蔵書数は229,000冊、貸出冊数は74万冊であった[29]。これまでは三重県立図書館が広明町にあり津市図書館とは近接し、協力関係にあったが、1994年(平成6年)10月に県立図書館は郊外の三重県総合文化センターへ移転したため、津市図書館は独立運営を模索することとなった[31][29]。その結果、高度な専門書の収集は県立図書館に任せ、津図書館では日常的に利用する図書の収集に徹することとした[32]。また津市内の学校図書館司書の研修も担っている[32]

1994年(平成6年)度の蔵書数は229,000冊、貸出冊数は74万冊であった[29]。これまでは三重県立図書館が広明町にあり津市図書館とは近接し、協力関係にあったが、1994年(平成6年)10月に県立図書館は郊外の三重県総合文化センターへ移転したため、津市図書館は独立運営を模索することとなった[31][29]

津図書館の貴重図書

貴重書として、有造館文庫4,614点、橋本文庫9,411点、絵葉書6,992点、井田文庫371点、稲垣家文庫2,537点、河邊家文書605点を所有する[13]

「有造館文庫」は津藩の10代藩主藤堂高兌が設立した藩校「有造館」の蔵書と同館発行書から成り、津市図書館の開館時に三重県立図書館から移管したものである[33]。「橋本文庫」は津市で味噌醤油醸造業を営み、津商工会議所会頭や津市議会議長を務め津市の発展に貢献してきた橋本家から寄贈された近世・近代の資料群で、本居宣長春庭大平父子の著書などを含んでいる[34]。「絵葉書」は橋本家が所有していたものを中心に、他の人からの寄贈品も含まれる[13]

「井田文庫」は、旧神戸村出身で、代々医師を務めてきた井田家から1992年(平成4年)5月に寄贈されたもので、天文学関係の図書と江戸時代の天体観測器具を中心に医学易学和算・郷土資料・世界地図を含む資料群である[35]。「稲垣家文庫」は伊勢商人であった稲垣定穀の著書と蔵書[13]、「河邊家文書」は庄屋戸長を歴任した河邊家の保有していた公的・私的な文書群である[36]

周辺

津図書館の周辺には、津市役所津地方裁判所などの行政機関、津城跡とお城公園、高山神社などの史跡がある[32]

近鉄名古屋線津新町駅から徒歩9分のところにある[10]。津リージョンプラザに隣接して津市役所の立体駐車場があり、456台駐車可能である[37]。津リージョンプラザでイベントが開催されると立体駐車場は混雑する[37]


美杉図書室

津市津図書館美杉図書室(つしつとしょかんみすぎとしょしつ)は、津市美杉町八知5580番地2の津市美杉総合文化センター1階にある[1]JR名松線伊勢八知駅から徒歩1分のところにある[38]

床面積は48m2、職員は3人で、2015年(平成27年)度の図書室予算は686千円であった[1]。2014年(平成26年)度の蔵書数は5,777冊で視聴覚資料はなく、貸出冊数は3,798冊であった[1][13][2]ISILはJP-1007235[39]。開館時間は9時から17時までである[1]

春夏秋冬の4回、おはなし会を開催している[40]。2015年(平成27年)現在、ボランティア団体「ひまわり」が読み聞かせを行っている[17]

美杉図書室の歴史

1972年(昭和47年)10月に鉄筋コンクリート構造3階建ての美杉村総合開発センター(後に津市美杉総合開発センター)が落成し、その中に図書室が設けられた[41]。同年11月に図書室内に公民館事務局が移転した[41]。1976年(昭和51年)4月からは「移動公民館」と称して美杉村内を巡回して図書の貸し出しと社会教育の相談に応じた[41]

2014年(平成26年)3月31日、津市美杉総合開発センターと津市美杉庁舎を統合して津市美杉総合文化センターが新築開館し、図書室もそこへ移転した[42]


久居ふるさと文学館

Japanese Map symbol (Library) w.svg 久居ふるさと文学館
Hisai Furusato Bungakukan, 2013.jpg
久居ふるさと文学館(2013年)
施設情報
正式名称 津市久居ふるさと文学館
前身 久居市図書館
専門分野 総合
事業主体 津市
管理運営 津市教育委員会
延床面積 2,030[1] m2
開館 1993年(平成5年)4月
所在地 514-1136
三重県津市久居東鷹跡町2番地3
位置 北緯34度40分26.7秒 東経136度28分10秒 / 北緯34.674083度 東経136.46944度 / 34.674083; 136.46944座標: 北緯34度40分26.7秒 東経136度28分10秒 / 北緯34.674083度 東経136.46944度 / 34.674083; 136.46944{{#coordinates:}}: 各ページで primary のタグは複数指定できません
ISIL JP-1002005
統計・組織情報
蔵書数 179,918冊(2014年度[1]時点)
貸出数 260,846冊(2014年度[2]
年運営費 26,242千円*(2015年度[1]
職員数 10人(2014年度現在[1]
公式サイト 久居ふるさと文学館
備考 統計にポルタひさいふれあい図書室の値を含まない。
(ただし*は含む。)
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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津市久居ふるさと文学館(つしひさいふるさとぶんがくかん)は、三重県津市久居東鷹跡町2番地3にある[1]。近鉄名古屋線久居駅から徒歩13分のところにある[43]。分室として、久居新町にポルタひさいふれあい図書室を置く[11]。延床面積・職員数・図書館費・蔵書数・貸出冊数のいずれも津図書館に次ぐ規模を有する[1][2]

開館時間は9時から18時(土日祝日は17時まで)である[1]。2014年(平成26年)度時点で視聴覚資料は所蔵していない[13]。第1・3土曜日に「おはなし会」、第4土曜日に本の紹介をする「ブックトーク」、第2・4水曜日に絵本を読み聞かせする「おはなしの森」を開催する[14]。2014年度は、大人のための音読会と楽しい読み聞かせ講座を視聴覚室で開いた[44]。2015年(平成27年)現在、「久居おはなしの会 かたつむり」、「わらべ読み聞かせ部会」、「どんぐり」、「ポップコーン」の3団体が読み聞かせボランティアを、「わらべ朗読部会」は朗読のボランティアに加え、文学作品の研究を行っている[17]

文学館の歴史

1910年(明治43年)11月に時の皇太子(後の大正天皇)が一志郡に立ち寄ったことを記念して一志郡教育会が図書館建設を提案し、5,713円の寄付金と738人の建設労働への奉仕を得て、1911年(明治44年)4月に久居町の一志郡役所の隣へ建設を開始、同年10月25日に開館式を挙行した[45]。図書館は一志郡教育会から一志郡へ引き渡され、一志郡立図書館を名乗った[18]。同館は三重県で最初の独立した建物を有する図書館となり、当時としては珍しい土足で入館でき、各室を自由に往来できたことから利用者に好評であった[46]1913年(大正2年)時点で4,741冊(うち洋書119冊)を所蔵し、23,654人の閲覧者が訪れた[47]。1922年(大正11年)の郡制廃止により一志郡教育会の運営に変わり、一志郡教育会附属図書館に改称、1926年(大正15年/昭和元年)時点では蔵書数4,132冊、閲覧者数14,258人で、予算規模は四日市市立図書館に次ぐ三重県内第2位であった[47][48]。その後、第二次世界大戦の混乱で活動が休止し、三重県内に多く存在した他の図書館と同様に戦後復興することなく姿を消した[49]

旧久居市は1977年(昭和52年)に久居市中央公民館を建設し、その中に郷土資料室と併設した図書室を設け、図書館業務を開始した[50]。公民館図書室は次第に手狭となり、市民の間で図書館を求める声が高まったことから、1993年(平成5年)に久居市図書館(愛称は「久居市ふるさと文学館」)が開館した[50]。図書館は独立した建物で、鉄筋コンクリート構造3階建てである[1]。開架室は機能重視のワンフロアで奇をてらわずにシンプルな構造であった[51]。また車椅子でも利用しやすい間隔が広く背の低い書架を採用し、視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)や多機能トイレの設置など、障害のある人にも利用しやすい施設として整備された[52][53]

文学館の貴重図書

貴重書として、信藤家大庄屋文書9,214点と箕浦家文書55点を所有する[13]。「信藤家大庄屋文書」は久居藩統治下の本村組で大庄屋を務めた信藤家の11代目から寄贈された文書群で、ほとんどが江戸時代から明治時代の庄屋関係の資料である[54]。久居藩の藩政期の様子が分かるほぼ唯一の資料群として貴重であり、詩文学者に関する資料も少量含まれる[55]。「箕浦家文書」は久居藩家老の箕浦家の子孫から寄贈されたもので、久居城内の図を含む文書群である[55]

展示ギャラリー

久居地域ゆかりの人物に関する資料を「展示ギャラリー」で常設展示している[56]エッチングの父と称される西田半峰、医師でありながら日本各地を旅して『東遊記』・『西遊記』を記した橘南谿佐藤春夫に師事し『春の絵巻』などを著した中谷孝雄らにまつわる資料や中谷の文学仲間に関する資料がある[56]

ポルタひさいふれあい図書室

津市久居ふるさと文学館ポルタひさいふれあい図書室(つしひさいふるさとぶんがくかんポルタひさいふれあいとしょしつ)は、津市久居新町3006番地のポルタひさいふれあいセンター3階にある[1]

床面積は75m2、職員は3人である[1]。図書室を名乗っているが蔵書はなく、所蔵資料は新聞・雑誌・視聴覚資料に特化している[57]。なお図書は他館からの取り寄せで対応する[57]。2014年(平成26年)度の視聴覚資料数は5,778点、貸出冊数は6,184冊、貸出視聴覚資料数は3,019点であった[13][2][58]ISILはJP-1007236[39]。開館時間は10時から21時まで(休日は18時まで)である[1]

ふれあい図書室の歴史

1998年(平成10年)8月に開設された[8]。開設当初は図書を所蔵しており、2011年(平成23年)度時点の蔵書数は10,056冊[5]、図書室の面積は201m2であった[6]。図書室のある「ポルタひさい」は久居都市開発の管理する久居駅ビルで、相次ぐテナントの撤退で債務返済が困難になり、久居都市開発は津市に土地と建物の買取を要請し津市側は了承、2014年(平成26年)7月より津市久居庁舎として利用するため改修工事を開始した[59]。これに伴い図書室は一時休館し[59]、2015年(平成27年)1月5日に業務を再開した[57]

2015年(平成27年)に新装開室した図書室は、旧図書室よりも規模を縮小、蔵書は他館へ移された[60]。雑誌や視聴覚資料の閲覧機能に特化し[61]インターネットで予約した図書を通勤・通学途上で受け取ったり[61]返却したりする[60]>「都市型」図書室としての活用を想定した施設となった[61]。また電子書籍閲覧用にiPadが3台設置された[60]

脚注

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注釈
  1. ^ 後に津市となる久居市、河芸町、芸濃町、安濃町、美里村、香良洲町、一志町、白山町、美杉村に加え、嬉野町(現・松阪市)を対象としていた[29]
出典
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  6. ^ a b 津市教育委員会 2012, p. 84.
  7. ^ a b 清水 1996, p. 347-353.
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参考文献

書籍

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  • 中野イツ「津市立図書館設立運動と、市および県立図書館との関り」図書館界(日本図書館研究会)、1978年。 NAID 40002717055
  • 清水正明『三重県の図書館:県別図書館案内シリーズ』三一書房、1996年4月3日。ISBN 4-380-96229-6
  • 西田重嗣『津市史 第五巻』津市役所、1969年3月15日。 全国書誌番号:73003877
  • 西田重嗣『津市史 第五巻』津市役所、1969年3月15日。
  • 美杉村史編集委員会『美杉村史 下巻』美杉村役場、1981年3月2日。全国書誌番号:82006004
  • 『三重県教育史 第一巻』三重県総合教育センター、三重県教育委員会、1980年3月30日。全国書誌番号:80043033
  • 『三重県教育史 第二巻』三重県総合教育センター、三重学校生活協同組合、1981年3月30日。全国書誌番号:82025909
  • 『三重県教育史 第三巻』三重県総合教育センター、三重県教育委員会、1982年3月30日。全国書誌番号:84050499
  • 山田万知代『表紙の人が使った図書館』津市津図書館&三重県立図書館 あうる(図書館の学校)、2011年。

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関連項目

外部リンク